相続の話は自分からせずに、聞き上手になり、親のほうから話しをしてくれるのを待つ事が大事です。

ロクモンの2月の相続相談をご紹介させていただきます。

 

人生100年時代と言われるようになった昨今、

親の介護や認知症の増加により、相続の問題を考える家族が増えてきました。

認知症になると本人の意思確認が出来ないために預金凍結され、

子供が付き添っていても預金の払い出しを断られてしまうことがあります。

資産が凍結されると不動産の売却も出来なくなり、

自宅を売ったお金で老人ホームに入居すると考えていても叶わなくなってしまうなど、

思ってもいなかったことが起こりうるのです。

 

認知症、もしくはそれに近い症状は、本人もその事実を直視しにくいため、

会話や接し方も非常にデリケートなものになってきます。

このような問題に絶対の正解はないのですが、

「相続が心配」、「認知症になった時のことを考えているか」、「遺言書を残しておいて」等、

このようにストレートに言ってしまってはいけません。

切り出し方として「最近なにか億劫なことはある?」「何か困っていることはない?」と、

親から切り出しやすく、思いやる言葉かけが大事です。

相続の話は自分からせずに、聞き上手になり、親のほうから話しをしてくれるのを待つ事が大事です。

 

終活に興味がある人ばかりではありません。

聞き上手に徹して自然と相続や財産、介護や終末期医療はこうしてほしいなど、

親から話が出るのを待つこと。

相続以外の話しを普段どれだけしてきたか、話しやすい親子関係を築いてきたことによって、

結果的に相続の話をスムーズに進めてくれるのです。

結局のところ、相続等の話をする前に、家族間で密接なコミュニケーションができていることが、

相続問題の解決の糸口になってくれることがよくあるのです。