先日、「Full Power」という本を読みました。
その本では、自分を変えるのは意志の力よりも環境の影響の方が大きいということを大きく主張されていました。
内容の一つの内、非常に興味深く読ませてもらったのが、
家族の歴史につながりを感じるという行為には、
その人の能力について、大きな影響力があるという部分でした。
研究によると、自分の家族についてよく知っている子どもたちは、
困難に直面した時にうまく対処できる傾向があるとのことでした。
祖父母がどこで出会ったか知っているか、
家族の中で誰かが病気になったことがあるか、
両親はどの学校に行っていたか等、
家族の歴史をよく知っている子どものほうが、
自分の人生をコントロールする能力が高いと言われています。
相続や遺品整理の現場でも同じような傾向が見られます。
家族仲が良さそうで、そろって来れれるご家族は、
相続相談や遺品整理の時も思い出話などをされながら談笑されますが、
残念ながら孤独死されたような方のご家族は、
連絡があってもそれっきりであったり、
会話のきっかけが難しいこともあります。
今の自分があるのは、両親や祖父母、
大げさに言うとご先祖様があるからです。
このような歴史の流れや重みを意識すると、
現状がどのような形であっても、
自分も進化し、歴史を紡いでいこうと考えさせられました。