相続問題がこじれる前に、家族・きょうだいとの何気ないやり取りが、心のケアに繋がります。

親の相続の問題で身内ほど大切にしたいはずなのに、

関係をこじらせてしまう事は少なくはありません。

 

その要因のひとつが親の介護の問題です。

きょうだいで誰が親を見て行くか話し合う場があった時に押しつけあってしまったり、

何気なく言ってしまいがちな

「自分は遠方に住んでいるからなぁ(だから面倒見れないよ)」といった発言も、

受け取り手は快く捉えていないかもしれません。

こうした些細な会話からきょうだい関係がこじれてしまう事があります。

相手の立場になって考えてみる、それだけでも思いやりの気持ちを持つことが出来ます。

 

介護をしている側は、

精神的なストレス・自分の時間の無さ・自分の時間を犠牲にしている感覚が強くあります。

血の繋がっている身内だからこそ遠慮がなく、争えば泥沼になることもあるのですが、

味方につければこれ程頼もしいものはありません。

 

家族がまとまる方法は、適度な敬意をもって寄り添う会話をし、コミュニケーションを取ることです。

80代90代になっても親御さんにとって、こどもはこどもです。

老いては子に従えと言う言葉はありますが、こどもが親に説教や指導をしたり

「ちゃんとやっているの?」と上から目線になってはいけません。

適度な敬意をもって、寄り添う会話を心掛けましょう。

 

きょうだいとは常に情報をケアしていくことも大事です。

特に親と同居しているこどもは、悪気はなくても自分だけで解決しようとしたり、

きょうだいの意見を聞かず、報告もせずに判断してしまう傾向があるので要注意です。

今は携帯電話から、メールやLINEなど情報を共有できる便利なツールがあるので、

一言でいいのできょうだいに「伝える・相談す」これらでトラブルを未然に防げるので、

友好的に使いましょう。

 

きょうだいというものは両親が生きている間は交流があるものですが、

一般的な一回目の相続である一次相続(父が亡くなった時)と、

二回目の二次相続(母が亡くなった時)を過ぎると疎遠になっていくことも多くみられます。

家族にしかできない心のケア、心の介護ができるのはあたなだけなのです。

日頃の感謝の気持ちを伝えるところから始めてみるのがお勧めです。