普段の生活のなかで、見落としてしまいがちな身近な部分に、
ちょっとした工夫で過ごしやすくなるポイントが隠れていたりします。
高齢の親の持ち物で多いのが、薬です。
身体が痛むことがあるからと、薬をあちこちに置いてしまっていたり、
中には、期限が切れているものを入れっぱなしにしている、
と言ったことも多くあります。
常備薬など、もしもの具合が悪い時にあちらこちらと探していたら
万が一、命にかかわることになるかもしれません。
薬は一ヶ所に集めておくと、探し回る手間も省けて、
飲み忘れも防げる、と言った利点があります。
もう一工夫しておくとよいのが、
診察券とバッグをひとつにまとめておくことです。
親本人は勿論、これがひとつあることで
家族も親のかかりつけの病院や、いつどの病院へ行ったかなど
情報の共有ができて、健康状態を把握しやすくなります。
生活の中心の中で外せない場所がキッチンです。
こどもが実家を出る前の感覚で、食材をついつい買い溜めでしまったり、
消費しきれずに期限が切れてしまう、なんてことも。
高齢ともなると、食材をストックしておくことも増えます。
そして、身体が思うように動かないからと
期限の切れたものや、特に重たい食材や調味料は
放置してしまいがちになります。
そうならない為に、
買い溜めをしなくても安心して貰えるように、声掛けをしましょう。
「連絡をくれれば、買ってすぐ届けるよ」
「必要な買い物はない?」
など、日頃から声掛けをすることで、コミュニケーションにもなります。
台所は日々の食事、健康と結びつく場所ですから、
綺麗で安全にを心がけたいですね。
片付ける時のコツとして、
必需品をまとめる箱を用意し、
その中に使うものを優先して入れるのがおすすめです。
しまっておく場所、ここにきちんと置いておこう、
と習慣づけて決めておくことで、散らかり防止にもなります。