趣味のものも大切な財産のひとつ。事前の対策、リストアップしておくことで伝わるあなたの思い。

こだわりを持つとお金がかかるものです。

例えば、スポーツや音楽をたしなむことや、

骨董品、絵画、本やフィギュアなどの収集。

道具代やレッスン代など、費用の出費は膨らんでいくものです。

 

余裕のある資金は使い道を巡って、家族と言い合いになることも

しばしばあるものです。

家族から「そんなに高い物を買うのなら、家族で旅行がしたい」

「自分のものも買って欲しい」など、

こうした希望が出てくることがあったりはしないでしょうか。

 

その為、もめるくらいならと面倒事を避けるように

趣味を秘密にしている場合も珍しくはありません。

秘密にしていたもの、理解を得にくいけれど趣味で収集していたもの、

これらも、相続の際には家族が知ることになります。

そして、隠していたという状況に怒ってしまったり、価値がわからないからと

処分に出され、ゴミ同然のように扱われてしまうかもしれません。

 

知られることは困らないかもしれません。

しかし、せっかく集めてきたもの、

手に入れた時の喜びや愛着もあった、大切にしてきた財産です。

捨てられるよりはと、価値のわかる人や趣味仲間に譲りたい

と考えるなら、対策を考えておくとよいでしょう。

 

高価な腕時計や骨董品などのプライベートな品物というのは

家族が処分に困ってしまうものです。

中には知られたくないものを抱えている場合もあります。

そうしたものは事前に、死後事務委任契約に含めておくとよいです。

死後事務委任契約とは、

生前のうちに亡くなった後の諸手続きや葬儀などの

死後事務について委任しておく契約のことです。

行政書士や司法書士、弁護士の専門家に問い合わせ頼んでおくことが出来ます。

 

コレクションの生前の見積もりを行ってくれる業者もあります。

興味のなかった家族も、どれほどの価値があるものなのか

コレクションの見積書があれば把握しやすくなります。

「これは売ればいくらになるんだよ」と分かることで、

相続の際に家族もあなたの趣味のものをどう扱えばよいのか

頭を悩ますことも、うっかり処分してしまうことも避けることができます。

 

家族が亡くなると、どれだけの財産を遺していたかを知ることは難しく、

その時に誰しもが思うのは

財産のリストを残していてくれたらなぁ…

と言う気持ちです。

趣味の嗜好品など、価値のわかりにくいものなどは、

生前にしっかりと対策をしていくことが大事です。