誰もが陥るセルフネグレクトの危険。片付けられない部屋が孤独死へ繋がることに。

近年、ゴミ屋敷や汚部屋の問題はメディアなどでも見聞きするようになりました。

こうした片付けられない状態は、だらしなくなっているだけではなく、

自らの心と体のケアを放棄してしまう深刻なもので、

セルフネグレクトに陥ってしまっているのかもしれません。

 

セルフネグレクトとは、自分の体が病気になっていても放置してしまう、

生活を維持する能力や意欲がなくなってしまう心の病です。

ゴミ捨て、掃除や洗濯、服を着替えることも食事をつくることも面倒になり、

部屋は汚れ、自らの体と心も疲れて、

周囲に助けを求めることもしなくなってしまいます。

 

近所の人や家族、周囲が相談にのってくれようとしているのを拒否したり、

良くなるほうへ回復することを放棄してしまうのです。

セルフネグレクトは、ゴミ屋敷になる原因や、孤独死に繋がるとも言われています。

外部との接触が少なくなっている環境にあるこの時代、

誰しもがなりやすいものでもあるのです。

 

ひとり暮らしの高齢者の場合、今までできていたことが

思ったようにできなくなってしまうなど、

身体機能の低下を感じる変化によってセルフネグレクトに陥る場合もあり

地域や家族から孤立することになってしまうことも。

 

実家へ帰省したときなども、両親の心の状態を気にかけ、

何気ない日常のことなど言葉を交わすようにしましょう。

誰かが助けてくれるという状況をもっておくことで、

最悪の事態を回避することができます。