少子高齢化によって増えていく老老介護の問題。困った時はひとりで抱え込まないようにしましょう。

高齢者同士による老々介護は、平均寿命が延びるにつれて増加しており、
今後さらなる高齢化の加速が考えられ、深刻になってきています。
親やきょうだい、配偶者、そして自分自身の老後のこと。
老老介護の様々な問題を考えて理解し、
活用できる介護の支援サービスや
困った時に解決できる方法を知っておきましょう。

老老介護では体力的な身体面での負担、
そして精神面にも影響が出てきます。
介護をする側も高齢者のため、体力の少なくなった状態での
介護は動作が遅くなり、ひとつのことにかかる時間も
長くなってしまったりと大変です。
支える力も弱くなっていると、転んでしまうなどの危険も増えてしまいます。

介護にかかる時間が長くなることで自分の時間を確保することが
難しくなってしまうと、社会的接点も少なくなっていきます。
ストレスが溜まると精神面へ影響が現れはじめ、
引きこもってしまったり、うつ病を発症してまうこともあります。

心身ともに負担がかかって、被介護者と介護者本人が
共倒れになってしまうリスクは避けたいもの。
対策としてのケアシステムをしっかりと考え、利用しましょう。

介護者は一人で困り事や悩みを抱え込まないようにすることが大切です。
家族や身近な人に相談をして、状況を知っておいてもらう、
助けを求めた時に話をきいてもらえたり、力を貸してもらえるような
周囲のサポートに頼れるかたちを持っておきましょう。

身近に相談できる人がいない場合、地域包括支援センターに相談を。
介護保険制度や、介護サービスを活用することも考えておきましょう。
お住まいの市区町村の介護担当窓口に相談をして、
介護や支援が必要である認定を受ける必要があります。

大切な家族のため、そして自分自身の精神的な支えを保つために
必ず誰かに相談をしておくようにしましょう。