核家族化などの影響から、高齢者のひとり暮らしが増加傾向にあります。
配偶者と死別してからも、こどもや孫と同居することで住み慣れていた
今までの環境が変化することは、高齢者にとってとても大変なことです。
離れていた家族と一緒に新たな生活をするより、
ひとりのほうが自由で気が楽、といった考えのかたも少なくないようです。
ひとり暮らしをしていることで不安に思うのが、
孤独死のリスクが高まることや、病気や認知症などのこと。
こうした不安にも事前に備えておきましょう。
生前整理をしておくことでそうした不安要素も軽くすることができます。
身辺整理も、しばらく着ていない服や使わなくなった食器・家電などの
生活用品を断捨離して、リサイクルショップや処分を検討しましょう。
葬儀やお墓は生前契約をしておくことで、自分の希望の葬儀や
支払い方法などをあらかじめ決めて準備をしておくこともできます。
もしもの事があった場合に、行残相続や葬儀に関する手続きを
お願いしておくことのできる、死後事務委任契約というものもあります。
終活ときくと、亡くなった後に起こること、例えばお葬式や
残されるご家族のことを考えてしておこうといった方に目がいきがちですが、
自分の人生を振り返って、これからのことを考えるきっかけにもなります。
人生のエンディングをどう迎えたいか、理想とする方向が見えてきたり
それを叶えるべく何をしていこうかと行動するきっかけにもなります。
年をとってくるとどうしても体力が落ちて、
動くことが億劫になってしまうことも少なくありません。
元気に動ける内に、身辺の片付けや自ら対策を取っておくことが大切です。