認知症の症例のひとつでもある徘徊・ひとり歩きの心配ごと。できる対策を複数もつことが大事です。

認知症の家族の介護が必要になった場合、
症状のひとつにあげられる徘徊・ひとり歩きに
悩むかたは少なくありません。

高齢者本人にとっても転倒する恐れや道に迷い
パニックになってしまうといった不安もあります。
周囲の人々や家族、介護する側にとっても不安や心配から
介護疲れになってしまうパターンもあります。

認知症のかたのひとり歩きには、
家に帰らなければ・勤め先の会社にいかねば・買い物に出よう
といった目的をもっていることがあります。
昼夜問わず外出してしまうこともあるので
注意と対策が必要になります。

運動をする機会をつくることで、夜は眠りやすくすることも効果的です。
家族が寄り添える時間は親と一緒に散歩に出かけたり、
また、デイサービスやデイケアを利用して外出する機会をつくりましょう。

玄関には置き型のセンサーや、音の出るドアベルを
設置することで親の外出に気付ける工夫ができます。
鍵を複数とりつけておくことも、扉の開閉に時間を稼ぐことができます。

親の持ち物や靴にGPS端末を入れておき、位置を把握することも可能です。
ひとり歩きで事故にあうなど危険を回避するためにも
できるだけ早く保護できるように対策しておくことが大切です。

そして地域とのコミュニケーションを日ごろから心がけておくことで
もしもの場合に助け合い協力することができます。
いつも買い物にいくお店などにひとこと声をかけておくことも効果的です。
地域の認知高齢者SOSネットワーク・見守りサービスへの登録や、
周囲に協力を得ること、こうした複数の対策をもって備えておきましょう。