身寄りのない人の死後の不安。自分で決めた葬儀や埋葬の希望を第三者に伝える手段がなければ、水の泡になってしまう危険も。

ひとり暮らしの高齢者は増加傾向にあり、

家族と離れて暮らしている人や、

死別によってひとりになった場合など、

その要因は様々なものが上げられます。

 

未婚率や少子化の増加に伴って、

ひとり暮らしの高齢者はこの先、

ますます増えるだろうと予測されています。

 

医療制度の充実している日本は

長寿大国でもあり、長く生きていると

家族や親族との別れを経験することも増えて、

いつの間にか身寄りのない状態になっていた

なんてことに、誰しもがなり得るのです。

 

身寄りがなく、葬儀や財産といった

自分亡きあとのことは一体どうなるのか、

不安に思う人も少なくはありません。

生前に自分の意志を残しておくこと、

準備をしておくことはとても重要です。

 

事前に葬儀会社へ

「自分の葬儀はこうして欲しい」と相談して

予約をしていても、その事を伝える

手段を残しておかなければ意味がありません。

 

亡くなったあと、自分の事情など

知ることのない遠い遠い親族に連絡が行き、

遺体の引き取りや葬儀の方法を決めるのは

親族に全て任せられてしまう可能性があります。

 

事前に遺言書を作成しておくことや、

死後事務委任契約を結んでおく、

葬儀信託を利用するなど、

自分の意志を伝えるための対策を

しっかりとしておきましょう。