相続税と贈与税を一体化することの狙いとは。相続税とはどういった税金なのかを知り、確認しておきましょう。

暦年贈与制度や非課税枠といった

節税の対策となっているところが

見直しされ、生前贈与を使って

相続税対策ができなくなるのではと

懸念の声もきかれましたが、

今回は改正には至りませんでした。

 

相続税と贈与税を

一体化することの狙いは、

生前贈与と死後の相続で相続税に

差が生じることが無いように

格差固定化を防止するためだと

されています。

 

まず、相続税というものは

不労所得に対しての課税や、

富を再分配して国民の間での

貧富の差をなくし、

格差固定をなくしていこう

というものです。

 

富裕層と貧困層に分かれ

その差が大きいものになると、

社会に対する不満や不安がつのり

暴動が起きる可能性も出てきてしまいます。

 

高齢化社会となった現代では、

金融資産の多くは高齢者が

保有している形となっています。

 

そして、その資産がこどもや孫に

移動することで格差の固定化を

招くことになるのではと考えられています。

相続税と贈与税を一体化しよう

と言う話には、こうした背景があるのです。

 

相続税というものが何故あるのか、

どうして払わないといけないのか、

その意味を把握しておけば

相続税と贈与税を一体化することが

何を目的としているのか、

より分かりやすくなると思います。

 

相続や税金の仕組みで困ることがあれば

まずは専門家に相談をして、

自分の状況に合ったやり方・方法を

見つけて整理をしましょう。