ゴミ屋敷のお片付けは、時に貧困問題にもつながっています。

ロクモンの1月の遺品整理を紹介させていただきます。

 

とある職員の方から、ゴミ屋敷で生活している人がおり、そのお家の片付けができないか、

もしくは片付けを手伝うことはできないかというご相談を受けました。

 

お家がゴミ屋敷状態になっている人の多数は、精神的に無意識にセルフネグレクトの状態になっており、

自発的に掃除をすることが難しくなっています。

またお家やお部屋が汚れて、ゴミだらけな空間が当たり前になっているため、

他の人がおかしいと感じても、生活者自身にとっては、その状態が当たり前になっているのです。

またこのような状態でも自身で生計をたてられたり、周囲に支援者がおられる場合はまだよいのですが、

自治体などのコミュニティから疎遠になっている人の場合ですと、

そのまま人知れずなくなってしまうケースも見聞きしてきました。

 

さらに相談に来られたケースでは、生活者の方に収入がなく、

ゴミを捨てるための費用を捻出することができないということでした。

私たちは、普段当たり前のようにゴミを捨てていますが、

それは当然、自治体や企業に処分費を支払っているから捨てられているのです。

生活が困窮してきて、自身の食事などで精一杯の生活になってしまうと、

確かにゴミを捨てるためのゴミ袋も買うことができなくなってしまいます。

 

今回のお片付けでは、ゴミを分別したり容積を圧縮することでゴミの容量を減らしたり、

お家の中の古紙や段ボールはポイントをつけてくれたり買取をしてくれる場所があることを伝え、

分別のお片付けをして終了となりました。

 

ゴミを捨てるのにもお金がかかる。

普段少量のゴミ捨てばかりだとあまり意識しませんが、

それが大量になると、かなりの金額になってしまいます。

できる限り、ゴミやご不用品はこまめに捨てられることをお勧めします。