「ひとりきり」を頑張り過ぎてはいけません。心と部屋を身軽に、暮らしやすくする工夫を。

孤独死になってしまうかもしれない心配があるのは

高齢者に限らず、ひとり暮らしをしているすべての人にいえます。

孤独死とは、誰にも看取られずにひとりで亡くなってしまうこと。

そうした死者数が年々増えていることからも

社会問題のひとつになってきています。

 

孤独死をした遺体が発見されるときは、亡くなってから

時間が経過したことによって出る腐敗のにおいで

近隣の人からの通報、連絡が取れないでいた家族や

勤め先の人が訪問した場合などが主にあげられています。

 

ひとりで生活している空間というものは

自由に好きにしてよい場所ですから

ついゴミ出しを後回しにしてゴミ袋をためてしまったり、

食べたものや脱いだ服をそのまま放置するなんてこともよくあります。

面倒で放っておいているだけなら「あるある」と思う光景ですが

床が見えないほど物が溢れ、汚れている部屋を見ても何も思わない、

生活習慣に無関心になってしまっているのなら

それはセルフネグレクトの心配もある、気を付けておきたいことなのです。

 

服や本が好きでよく買う、通信販売も利用する、

欲しくて買ったはずなのに、袖を通すことも本を開くことも

届いた荷物の封を開けることもせずに、物がどんどん積み重なっていく。

セルフネグレクトは、無気力になってしまって

知らず知らずのうちに、自ら生活しにくい環境を

作ってしまっている状態になります。

 

部屋は、自分の心の中が現れる場所とも捉えることができます。

荒れてきている、片付けることができなくなった、など

不安を感じているなら、自分だけでやろうと頑張り過ぎずに

人を頼るということも忘れないでください。

 

清掃を頼める業者に連絡をすることや、

連絡を取っていなかった家族に電話をしてみる、

不要なものをリサイクルショップに持ち込んでみるなど

一人きりの状態になり過ぎないように、息抜きをしてください。