独り身になった際に心配な、孤独死と死後のこと。できる備えは事前に考えて取り組んでおきたいものです。

自分の人生のエンディングを考えて行う終活。

自分を形作っているものは何か、大事にしているものは何か、

終活は現在とこれからを整理して考えることにもなる、

自分との対話ができる時間になります。

 

葬儀のことお金のこと、自分の住まいや持ちものはどうするのか、

事前に話しておくことのできる人がいる場合は

遺せるものや処分するものなど、死後のことを頼むことができます。

しかし、独り身の人が亡くなり万が一のときの備えが何も無かった場合、

遺された遺品たちは廃棄物となってしまう確率が高いのです。

どんなに高価な代物も、苦労して集めたコレクションも、

所有者である人が亡くなると多くは不要品として扱われてしまいます。

 

アパートなど賃貸物件に住んでいた場合、

相続人がいれば遺物の引き取りや処分をお願いできます。

相続人がいない場合は、所有者がいなくなったからと言って

遺物を勝手に処分することはできないので、

賃貸人が相続財産管理人の選任の申立てをするなど

専門家に相談したりと、なにかと手間がかかります。

 

孤独死保険といった、孤独死が起きた部屋での遺品整理や

原状回復の費用などを補えるものも出てきています。

 

多様なライフスタイルがみられるようになり、

従来の形に捕らわれない生き方や考え方を持つひとも増えました。

ひとりの時間を楽しみながら生涯独身の人もいれば、

配偶者やパートナーとの別れからひとりになることも。

 

いざという時、自分の意志を伝えて残しておきたいものはないか。

大切なものやコレクションは処分ではなく、

しっかりと評価してくれる人や場所へ届けたくはないですか。

事前にできる備えや行動で、大切なものを守りましょう。