家を守る為に気を付けておきたい、害虫被害。無人の空き家は湿気を好むシロアリの格好の住処に。

古い建物や空き家の管理を行う上で気になる、シロアリの問題。

シロアリは暖かくて暗く湿気のある場所を好むので、

湿気の多い梅雨の時期は特に注意が必要です。

 

シロアリは木材等の中身を食べる為、見ただけでは

被害に気付きにくい問題があります。

柱や壁を叩くと空洞音がする・床の一部分がフカフカとしている

扉や窓の建付けが悪くなったように感じる

といった不具合を感じた場合は、シロアリ被害を疑ってください。

 

見てわかるシロアリ被害にあった箇所には、

木材の柱やコンクリートの表面部分に

不自然に土のようなものが盛り上がって付着しており、道が出来ています。

これは蟻道(ぎどう)と呼ばれる、シロアリが作った通り道です。

 

「家で羽アリを見たらシロアリを疑ったほうがよい」

このような話を、一度は聞いたことがありませんか?
これは、シロアリが移動する季節になると羽を生やし、

羽アリとなって飛ぶからなのです。

羽アリの中にも、被害のないクロアリに羽が生えたものもいますが、

シロアリは四枚の羽の長さが同じで胴は太く寸動で、

クロアリは羽の長さが異なり胴はくびれていて細身と、姿に違いがあります。

 

シロアリは家の柱を食べてしまうなどの被害が主に知られていますが、

木材の他にも畳・断熱材・コンクリート・プラスチックを食い破ることもあります。

倉庫や押入れの隅にためてしまいがちな

段ボール・スポンジ・本なども食べてしまうので、

これらの数量が多い場合は風通しのよいところへ移すか、

処分して片付けるなどしましょう。

 

シロアリの侵入を防ぎ事前に予防するには、

床下の換気に気を配り、通気口の空気の通り道を塞がないこと。

今の時期は入念に確認しておくことが大切です。

 

軒下に廃材や段ボールをしまい込んでいる、

屋外に家具をまとめて置いている、

そうした場所も雨が降ると湿気がこもり、

シロアリの格好の住処となってしまいます。

 

シロアリ被害に困った場合は、空き家のある自治体に相談をして、

専門の駆除業者やプロに見て貰うように依頼をしましょう。