親が高齢になり認知症の心配が出てきた時。
親の財産管理や生活のことなど、
親がひとりで行うことが困難である場合に
こどもができる手助けとは
どの様なものがあるのか、
考えたことはないでしょうか。
高齢になり、判断能力が弱くなると
銀行の手続きや本人の承諾が必要な場面で、
ひとりで行うことが難しくなってきます。
普段の買い物・家賃・光熱費などの
必要な支払いをはじめ、
特殊詐欺に遭ってしまった時に
判断が難しいなどの不安もあります。
そうした場面で利用できるのが、
「成年後見制度」というものです。
成年後見制度とは、
判断能力が不十分な人を法的に保護し、
本人の代わりに成年後見人が
財産管理や契約行為の支援を行うものです。
成年後見制度には大きく分けてふたつ、
「法定後見」と「任意後見」があります。
法定後見は、すでに本人の判断能力が
不十分であった場合に、
配偶者やこどもが家庭裁判所に
後見人の選任を申し立て決めて貰います。
任意後見は、判断能力の低下の恐れがあり
不安だという場合に、本人があらかじめ
後見人を指名して契約を結ぶものです。
認知症の心配だけではなく、
年を重ねて介護が必要になることや、
病気をして身体的にも精神的にも
心に余裕が無くなってしまうことなど、
様々な理由から元気を無くしてしまう
心配もあります。
寂しさや不安につけ込まれて
怪しい勧誘や謎の商品を売りつけられたり、
高額な請求をされる詐欺に遭うことも
最近では珍しくありません。
家族がそれぞれ離れて生活をしていると、
親のそうした変化や状況に気付くことが
遅くなってしまう場合もあります。
今は元気でも、話せる時に声をかけて
近況や将来のこと、心配事はないかなど
思いやりの気持ちを伝えて、
備えることの重要性も話し合っておきましょう。