ロクモンの12月の家財整理を紹介させていただきます。
今回のお片付け、というよりも残置物撤去工事は、
使われなくなった工場の外に不法投棄されている廃棄物処分依頼でした。
管理がされていない空き地やお家、工場、特に人の流れがないエリアになると、
冷蔵庫などの大きめの物品のから、空き缶のポイ捨てなど、
不法投棄が続いてゴミの山となり、
その土地を有効活用したいにできないという負の循環に陥ってしまいます。
今回ご依頼いただいたお片付も物量が多かったので、
廃棄物処理会社さんにバッカンと呼ばれる廃棄物を2tも入れられる専用の容器を用意していただき、
分別が難しいものはそこにいれる、
木材などの簡単に仕分けられるものは、木材の処分会社にもって行く等、
片付けの分別自体は比較的難しいものではありませんでした。
しかし、大量に不法投棄された冷蔵庫(なんと13台!!)を処分する中で、
正面の扉やフロンガスを入れてある部分が破損した状態のものがありました。
冷蔵庫が特定家電に指定されているのは、
庫内にあるフロンガスが二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスであり、
それをまき散らかして、不法投棄するとは本当にけしからんことです。
冷蔵庫は、当然、リサイクル券の購入手続きをとり、
各自治体の担当の場所にて引き取ってもらう必要があります。
その破損した冷蔵庫(らしきもの)を特定家電の引き受け場所にもっていったところ、
これはよく似ているけど、冷蔵庫ではなく、冷蔵ショーケースだと言われました。
どちらも物を冷やすという点では同じなのですが、
冷蔵ショーケースは特定家電ではないため、この引き受け場所では引き取れず、
フロンガスを業者に回収してもらってから、廃棄をする必要があるとのこと。
島根県、鳥取県にはこのフロンガスを回収して冷蔵ショーケースを引き取ってくれる会社さんが少ないうえ、フロンガスを貯蔵している部分も破損していたため、
破損した冷蔵ショーケースの処分のためだけに半日以上の時間がかかってしまいました。
不法投棄が横行する土地では、ゴミが絡み合うため分別が難しく、
草木に覆われ始めると、もはや簡単に片付けをすることはできなくなってしまいます。
軽い気持ちでゴミのポイ捨てや不法投棄をする人がいますが、
その行為がどれだけ環境に負荷をかけて、
その土地をきれいにするためにどれだけの人に苦労を強いているかを想像してほしいものです。