形見分けは故人を偲び、
仲の良かった人たちに
愛用していた物を使って貰ったり
思い出になる様な物を受け取り、
供養をする意味で行われます。
昔であれば、長く使われていた物は
それだけ丈夫で良い品物であり、
引き継いで使って貰うことにも
意味がありました。
ですが、物がすぐに
手に入るようになった現代では、
古くなった道具を
「勿体ないから」
「無駄にしない様に最後まで使おう」
と言った形で残しておく機会も
少なくなってきたように思います。
仲の良かった人やお世話になった人へ
形見になる物を何か贈りたいと思っても
特に渡せる品物が無かった場合、
故人の意志と相続人全員の
合意があれば、形見として
現金を渡すことも可能です。
形見分けを行う上で、
物なら受け取ることは出来るけど
現金は受け取れないと
言われる方もおられます。
無理に押し付けるようなことは
してはいけません。
形見としての現金を
受け取った場合は、
故人を想い出せる様な
所縁のある品物を購入されたいと
考える人も多くおられます。
万年筆や時計などの長く使える物や、
仏具などの購入に使用されるのが
おすすめです。