生前整理をすることは、住まわれている方の災害対策にもつながります。

ロクモンの10月の生前整理をご紹介させていただきます。

 

ご家族が今後のために、高齢者のかたのお家のお片付けなどをされようとする場合、

拒否反応を示される方は珍しくありません。

愛着のあるお家や物がなくなることの悲しみに加え、

生前整理をするということは、自身の死と正面から向き合うことでもあるため、

実際に片づけをされる方というのは多くありません。

 

拒否反応を示されている方に生前整理をすすめるときは、

いきなり不要になったものを捨てるのではなく、

お家に住んでいる本人にとって暮らしやすく、健康に気持ちよく過ごせる家にできるよう考えていきましょう。

病気をした時の不安、災害時の物が溢れた家の中の危険性や、防犯の意味など、考えると心配事がいくつもあがってしまいます。

散らかった家では、物に躓いて転倒の恐れがあるなどのリスクも高まってしまいます。

 

河川や海の近くにお住まいの方は、この度の浸水災害のことなどを考慮し、

家具を二階に移すことなども考えられます。

しかし、足が不自由な高齢の方が、日常生活をする中で毎日二階まで上り下りされるのも大変かと思います。

こういった生前整理やお家の片づけを考える中で、こうすれば良いといった絶対の正解はありません。

住まわれている方の体調やお家の間取り、立地やご家族の事情などを考慮し、

片付けや災害対策を進めていく必要があります。

 

床に物を置きっぱなしにしない、廊下に出ている物をなくすなど、

小さな目標に向かって少しずつ片づけを進めていくと、スムーズに生前整理をすることができます。

「家がきれいだと家族がくつろげるね」

「薬が取り出しやすくなるね」

「これで足元が安全になったね」

上記のようなポジティブな言葉をかけあうことで、

本人にもご家族もよりやる気が出てきますので、

片づけをして良かったことは、お互いに声にだして確認しあうようにしましょう。