遺品整理はカテゴリー化をして仕分けをスムーズに。生前整理は思い出を振り返る時間にもなります。

故人が残した遺品の整理は大変なものです。

どこをどう片付けたらよいのか、何から手を付ければよいのか…

迷って悩んでしまう方も少なくありません。

遺品とは、今まで使っていた日常のものから、

財産になるような高価なものまで、様々なものがあります。

これらをどう整理したらよいのかと、

持ち物の主がいなくなった後のものをいるのか、いらないものなのか、

判断するのは精神的な負担が家族に大きくかかるものなのです。

 

「亡くなってから全て捨てようか」という考えは

実はよい方法とはいえません。

家族が亡くなるということは精神的なダメージが大きく、

思い出の物だから捨てられないなど、片付けようと考えていたものとは

反対の気持ちが動くことも大いにあり得ることです。

 

住んでいたところが賃貸であった場合、家賃の支払いが発生するため、

家のものを片付け始める流れになることが多いのですが、

これが持ち家だった場合、

住む予定や売る予定がなければ空き家になり、

何年も放置した状態が続いてしまいがちなのです。

空き家は勧告を受けてから放置をすると、

従来の6倍もの税負担となる法律もあるため、

今すぐに税金がかからないからと放っておくと、後から困ってしまうことも。

 

親が元気なうちに、空き家になる場合は片付けたほうが

よいことを話し合いしておくのも大事です。

空き家に対する税金や相続税が上がったことなどを話題のきっかけにして、

「もしもの場合は、うちはどうする?」と切り出すのもよいでしょう。

思い出を話しながら生前整理を行えると、

あの時きいておけば、話しておけば…と後悔しないですむこともあります。

 

遺品の整理をおこなう時は、いるもの、いらないものと

分けるようにカテゴリーをいくつか絞って決めて行うとスムーズです。

「貴重品」「形見品」「リサイクルできるもの」そして「廃棄するもの」。

このように、大事にしたいものと廃棄をするもので仕分けておくとよいです。

通帳などの貴重品、故人の愛用品や写真などは

思い出として取っておき、家具や家電はリサイクルに出せます。

 

遺品整理のタイミング、時期などは、

人それぞれの時間で進めていってよいものです。

すぐに進めなくては…と焦ってしまったり、

ショックから動けないこもあります。

片付けをしながら思い出を振り返ったり、

ご自身の心のケアも大事に進めていきましょう。