高齢の親の介護・通院が必要となった場合、家計への負担が心配になります。
入院をした場合や、長く通院をすることになれば自己負担額が高額になり、
医療費の支払いが家計を圧迫してしまうこともあるでしょう。
その負担を軽減するために知っておきたいのが、高額療養費制度です。
病院の窓口や薬局で支払う一か月の医療費が
一定の金額を超えた場合、その超えた額が払い戻されます。
年齢と所得、同一世帯に家族がいるかの家族構成、
入院か外来かの組み合わせにより、高額療養費制度の上限額は変わります。
また過去1年間に、同一世帯で3回以上
高額医療費の支給を受けている場合には、
「多数回該当」となり4回目からの自己負担額が減ります。
しかし、保険診療にかかる部分のみが高額療養費制度の対象となるので
入院時の食事代、差額ベッド代、教養娯楽費などは含まれません。
高額医療費は暦月ベース(1日から末日まで)で計算されます。
月またぎで入院した場合、高額療養費の計算は二か月に分かれるので
一か月だけ高額療養費制度の対象になる場合や、
両月ともに制度対象外になることもあるので注意しましょう。