特定空家等に指定されてしまうその前に。空き家のトラブルは、思わぬ大きな費用がかかってしまうかもしません。

空き家を放置して管理が疎かになってしまっていると

思わぬトラブルや、損失を抱えてしまう場合があります。

 

空き家である建物とその敷地の管理が不十分な状態であると

特定空家等に指定されてしまいます。

問題のある空き家として自治体からの修繕や除去の指導を受けたなら

荒れた状態を改善し、環境を整えなければなりません。

 

改善されなかった場合に命令・勧告を受けると、

固定資産税の特例が除外され最大で6倍になってしまいます。

命令に従わなければ最大50万円以下の罰金を

支払わなければいけない場合もあります。

 

建物が倒壊しそうな危険な状況であった場合には、

行政が所有者に変わって空き家の解体を行う

行政代執行の措置が取られます。

そしてその費用は、所有者に全額請求できるのです。

 

解体する業者の見積もりなど、本来なら少しでも安く抑えて

お願いできるところへ依頼したいものですが、

そうした事も叶わず、思わぬ大きな出費になってしまうかもしれません。

請求された費用を支払わなければ、給与・年金・資産・残っている土地など、

差し押さえの対象になってしまいます。

 

放置していたことでシロアリやねずみが湧くと

駆除のための費用もかかります。

草木が生い茂って建物の外観が分かりにくいと

ゴミを不法投棄される場所になってしまったり、

空き巣や不審者が侵入して利用されてしまう心配もあります。

 

自分で空き家をメンテナンスして整えていくことも、

管理サービスを利用するのも、お金がかかるものです。

しかし、きちんと管理していく為の費用と

管理を怠っていたが為に思わぬトラブルでかかる費用、

もし、どちらの金額に差がなかったとしても、

気持ちは大きく違うものである筈です。

 

荒れた空き家は自分にとっても周囲の人にも

不安を抱えてしまう問題の原因になりかねません。

きちんとした管理をして維持することができれば

気持ちの面でも安心ですし、トラブルの回避にもなります。