相続が発生した時に、遺言書があれば
内容の通りに相続人へ遺産を分けます。
遺言書を作成しておく事は
相続を巡って争うトラブルを避ける
家族に財産を残すことができる
といったメリットがあります。
遺言では相続方法を指定することができるので
自分の死後、財産を誰に渡すのか、
法定相続分を超える相続や
下回る相続も決めることが可能なのです。
法的効果のある遺言書にする為には、
民法で定められた形式に則って
書かなければなりません。
遺留分を侵害した内容や、
勝手な修正や加筆がみられたり、
書き方に誤りがあると遺言が
無効になる場合もあります。
相続人同士が揉めない為に遺言書を作成したのに、
トラブルの原因となってしまっては
意味がありません。
最近では、信託銀行などを中心として
相続の手続きをサポートしてくれる
「遺言信託」といったサービスも出てきています。
遺言信託サービスは、
遺言書の作成の支援、管理と保管、
遺言者の死後、信託銀行が遺言執行手続きを
行ってくれるものです。
利用にあたり気を付けておきたのが、
遺言信託サービスの費用は高額であること、
相続人同士のトラブルには対応できないこと
が挙げられます。
プロに一括してすべてを任せることができて
管理もしてもらえる便利な面もあれば、
利用する為の費用の準備や対応できないことなど、
サービスの特徴を理解しておきましょう。
遺言信託サービスは相続を円滑に
進める為の手段のひとつとして、
自分にあったものを探し検討してみてください。