ロクモンの8月の遺品整理を紹介させていただきます。
お盆の時期に、特殊清掃の見積もり依頼を急遽いただきました。
偶然、別の案件で近くを通る予定であったため、依頼の電話をいただいたその日に見積もりに伺わせていただきました。
その見積りのご要望は、亡くなられてから10日近く経っているという故人のお部屋の特殊清掃でした。
臭いは、時間がたつとどんどん周りの物質に臭いが定着してしまいますし、
戸建て住宅で部屋と部屋を仕切る障子が開けっ放しであったことから、
孤独死された故人の臭いが家中に充満しておりました。
腐敗臭が家中に拡散され、亡くなられたお部屋だけでなく、家中に臭いが充満しており、
臭いを完全になくすことは難しい、もしくは相当の金額がかかるということで、
孤独死された方の部屋のみの特殊清掃を請け負いました。
実際に特殊清掃に入らせていただいたのは、諸般の事情があり、見積もりの日から10日程度は過ぎてからでした。
片付けのためにお家の窓を開けると、すぐに大量のハエが玄関から出てきます。
故人の血液や体液からの細菌感染を防ぐのに加えて、こういった害虫から身を守るためにも、
防護服は欠かせない装備ですし、マスクがなければ呼吸をすることも困難な状況でした。
また別の特殊清掃業者さんも言われていることですが、孤独死された方にウジが湧いていた場合、
ウジはハエの幼虫ですので、特殊清掃現場にはハエが大量に発生しています。
それらを駆除するには、キンチョールが最適で、この季節にはかならず持っているようにしています。
今回の特殊清掃では、キンチョールでハエなどの害虫を駆除した後、
孤独死された故人の血液や体液がついた畳を片付け、
さらに時間がたっていたため畳の下の床下にまで体液がついた部分を電動ノコで片付けました。
しかし今回は、以前からの腐食によるものか、今回の孤独死によるものかは分かりませんでしたが、
床下の梁にまで腐食が及んでいました。
さすがにこの部分まで電動ノコで切断すると、耐震性や耐久性に影響がありそうなので、
ご依頼者様に事情を説明し、ここまでで施工完了とさせていただきました。
特殊清掃の現場は、案件ごとにご要望や傷み具合が異なります。
ただ、放置する期間が長いほど、そのお部屋や不動産の損傷は大きくなるため、
できる限り早く対処することが重要となります。
ロクモンでは、孤独死された方のお部屋のお片付けをする特殊清掃にも対応しております。
特にこの暑い時期は腐食が早く進むため、
もしこういった場面に遭遇された方は、早めに専門業者へご相談ください。

片付け前

片付け後