実家でひとりの親のことが心配。認知症の兆候に早く気付くことで介護について考える時間ができます。

介護が必要となる場合のひとつにあげられるのが認知症です。

親が高齢となり、認知症を発症したときに、実家を出て離れていたこどもが

親の介護のために実家へ戻ることや、親を自分の住んでいる地域へ

呼び寄せるなどして生活環境が変わることもあります。

住み慣れた家や場所が変わることは、不安や悩み、

ストレスを抱えてしまう原因にもなります。

 

早くに認知症を発見できれば、進行を遅らせたり

治療や介護のやりかたを家族と話し合い、考えることができます。

 

認知症の兆候は、ちょっとした普段の行動や持ち物などから

もしかして…と気付くことがあります。

例えば、同じ話を一日のあいだに何度もするようであったり、

冷蔵庫の中に消費期限が切れているものが沢山入ったまま、

ゴミをきちんと出せていない、お財布の小銭入れがパンパンになっているなど、

普段からそうであったか、ふとした時に違和感を感じることがないでしょうか。

久しぶりに実家を訪れた時など異変を感じたら、様子を見ましょう。

 

どの病院へかかればよいのか不安になった場合、

地域包括支援センターへ相談をすることができます。

また、親のかかりつけのお医者さんへ相談をしてみるなど、

身近なところから人を頼り、ひとりで悩み過ぎてしまわないようにしましょう。

 

介護に向けてできる対策を考えておくことも大切です。

実家を離れて働いている人であれば、実家に戻って自分の生活環境を

変えて親の介護を始めることはとても大変です。

介護保険サービスを利用することも考えておきましょう。

訪問看護師やヘルパーといったプロにお願いをして、

訪問型の見守りサービスを活用しましょう。

 

そして自分自身も、いつでも駆けつけられるように仕事の時間を見直したり、

緊急の場合に親のところへ行くからと家族にも話しておくなど、

周りの人たちへの理解も得ておきましょう。